�@小説家って？

　このサイトをご覧になっている方の中には、小説家を目指しておられる方もいらっしゃるかもしれません。好きな小説を書いて、印税でムフフ・・・というのがイメージの小説家ですが、本当にそうなのでしょうか？そもそも小説家とはどういう人たちのことを言うのでしょうか？

　まず、「小説家」と言うからには、世の中に小説を出さなければなりません。つまり、一冊の本が出版されれば社会的には小説家というわけです。しかし、実際に本を出版する方法は大きく二通りあります。

・私費出版
　自分で印刷、表紙の作成など、本という形にするのに必要な代金を出して、出版することです。基本的には業者を通して製本化しますが、自宅で印刷する方もいるようです。よく聞く同人誌に多いタイプですね。共同出版というのもありますが、これは会社と作者がお金を出し合って本にすることです。ちなみに、私費出版、共同出版ともに、残念ながら「小説家」として社会的には認知されません。

・商業出版
　対して、商業出版とは会社がすべての費用を負担するもので、この方法で世の中に本が出ると、小説家としてデビューしたことになるわけです。

　つまり、私費出版はお金と熱意があれば誰にでもできるものと言えるでしょう。（費用はまちまちですが、業者に依頼して本にした場合、数十万程度かかるのは普通です。）しかし、商業出版になると、赤の他人があなたの作品を評価して商品にするわけですから、ごく限られた人しか出版することはできません。